良家の育ちなので、品がいいのかもしれない。
 

 おまけに優紀子は世間を知らなさ過ぎるのだ。


 毎日会社で、物凄いストレスを感じながら働き続けている俺とはまるで違っていて……。


 その夜は千奈美と一晩を共にした。


 着替えのワイシャツなどはちゃんと持ってきていて。


 俺は千奈美と愛し合うだけの素地が出来ていた。


 互いに会社社長とその一愛人という関係であったにしても……。