「はい皆さんクリスマスおめでとーう!!今日は最後までめいっぱい楽しんでいってねー!!」
第一声、そう叫んだナオヤの言葉が終わらないうちに、力強いドラムのアタック音が、観客の体に響いた。
うわっ!!なんかますますパワーアップしてない?!
そう感じていたのはフロア後方で葵と一緒に、ステージを見ていた登。
実はアッキー、最初の一打にマーガレットへの怒りを込めたとか込めなかったとか……?!
ライブが始まってしまえば、そこはもう彼らの音の海で。他のバンド目的で来ていたファンたちも虜にしてしまうほどの衝撃。
ギターを手にしながらも歌うナオヤは、どちらも手を抜くことなくパワフルな声とメロディーを伝えてくる。
「やばいっ!!かっこいいわよアキト!!ちょっと、あんたボーっとしてないで腕あげなさいよっ!!」
「ちょ、マジうるさいんですけど。静かに……」
大音量の響き渡るハコの中、キャーキャーとはしゃぐマーガレットを、若干嫌そうに押しのけるのは知的な美少女アキラ。
彼女に手を出してはいけませんよ。アッキーにぶん殴られます。
たぶん……。



