声を発した瞬間、タキが目を丸くしてランを見つめた。
「うっわ……なんて声してんだよ……」
「は?ていうか……二人とも重症?」
ランは目の前で未だに棒立ちの二人を交互に見て呟いていた。
「特に背の高い彼は相当だね」
亮が緩やかなウェーブのかかった髪を揺らして身を乗り出した。
そんな彼の顔を見て、棒立ちの二人は更に目を丸く見開く。
「今度は天使?!」
タキにはこの二人が魔王と天使に見えるみたいですよー。ちなみに作者も同じく。
なんか変な奴。
ランは首を傾げたものの、さっさと仕事を片付けたくて再び口を開いた。
「まあいいや、とにかく二人ともこっち来い」
ランが手招きすると、ふらふらとタキは足を動かして失恋回収車へ近寄った。しかしライは。
「俺、行かねーぞっ!お前ら思いっきり怪しいじゃねぇかよ!おいタキ!戻れよ!」
タキのジャケットを引っ張って、彼を車から遠ざけようとしていた。
「イイ声してるなぁ~、キミ名前は?」
どうやらイイ声に弱いタッキー……。
やはり浮気者?!



