始まったPRISONERのライブはいつもよりもテンション高く、走る音はヒートアップした観客たちをさらにさらに熱くさせた。
しっかりとリズムを刻むドラムに跳ねるベース。
それを優しく包む紅志のギターの音色。
それにのる海斗の伸びる歌声はどこまでも透明で清々しい。
「やっぱ……救われる」
溜め息のように漏らしたのは、壁際でステージをじっと見つめる登。
彼のPRISONERに対する思いは誰よりも強いかもしれない。
「なんか観るたびにレベル上げてくね、あの人たち。ちょっとだけ歌夜が羨ましいな」
登の隣では葵が眩しそうに目を細めてステージ上のメンバーを見つめた。
「そうだよね。なんか羨ましい」
「うん……よぉ~し!登!最前まで突っ込むよ!!」
「えぇっ?!僕この格好で?!」
俄然やる気の葵ちゃん。乗り込む気ありありです!
「大丈夫!私がガードするから!」
行ってらっしゃーい!



