「───っ…~」 もう、どうにでもなれ。 そう思った。 あたしは先輩の、制服のネクタイを引いた。 赤いネクタイ。 それは先輩の首に回ったまま、あたしの方へ。 「…っ」 数秒の、重苦しい間。 耐えがたくて、耐えがたくて。 息ができなかった。 先輩から顔を離すと、あたしは思いっきり酸素を吸った。 「君からキスしてくれるなんて、驚いた」 「うっ……っだ、黙って…くださいっ」 「随分言うようになったね」 そう言って、何か不敵にほほ笑む先輩。