「っ……嫌…でし、たっ」 「そう」 まだ止まらない涙をのみながら、言葉を絞り出した。 先輩の細くて長い完璧な指が。 あたしの髪を一束抄いた。 そんなに優しくしないでください。 余計みじめになるから。 これ以上先輩に、あたしのカッコ悪い姿、見られたくない。 あたしは先輩から離れて、顔を先輩から背けた。 「どうして、嫌なの」 ああ、そうか。 この人、Sっ気があるのかも。