「先輩なんか美人のおねーさんとどっか行っちゃえっ!!」 ドンッ 「わっ……」 もうすぐ階段も終わる、そんなところだった。 突然何かにぶつかった。 うす暗くて、それが男の人だと認識するのに、少し時間がかかった。 「すいませ…っ」 おそるおそる顔を上げた。 あたしよりだいぶ、背が高いみたい。 「…何してるの」 近くで、すごく近くで、聞きなれた声がした。 低くて、優しくて。 どこか冷たくて。