空をなくしたその先に

「何するんだ!彼女がどうなってもいいのか?」


フレディがとびつくまでもなく、床の上に落ちたそれは灰へと姿を変えていた。


「ディオはごめん、て言ったわよ。そしてそれで正解。使えない駒は捨てるべきだわ」


妙に落ち着き払ったダナの声が、安置所の中に響きわたった。
この声をディオは知っている。

マーシャルに上陸したあの日、彼を逃がすために彼女一人で敵に立ち向かおうとした時の声。
死を覚悟した時の。

ディオは腰の後ろに手をやった。

彼女一人逝かせるなんてことはさせない、絶対に。


そこに押し込んできた銃を取り出し、構える。


「フレディ、君の野望のために何人が死んだ?

王位が欲しければ、最初から僕一人を殺せばよかったんだ。

君にならその機会がいくらでもあっただろうに」

フレディは顔を上げた。

そしてディオの手に銃があるのを見て、ふてぶてしい笑みをうかべる。