どこか神経質な笑いのように、ディオの耳には聞こえた。
受信装置を二人の耳の間にくるように持ち上げているダナの手がわずかに動く。
「やはりあの時、ダナを殺しておくのでした。
そうすれば、今頃あなたとここで対峙することなどなかったでしょうに」
「サラ」
「交渉決裂です。ごきげんよう」
通信は一方的に切られた。
ため息をついて、ダナは受信装置を壁に戻す。
こちらに向けられた背中が小さく見えて、ディオは、手を伸ばした。
後ろから彼女を抱きしめる。
その体勢だったのはほんの少しの間だけ。
すぐに彼女はディオの腕をほどいて抜け出した。
それからディオの手をとって、ダナはかろうじて笑顔に見えるように口角を上げてみせた。
やるしかない。
二人の間に流れる決意は同じ。
空にかける思いはきっと皆同じなのに。
どこですれ違ってしまったというのだろう。
受信装置を二人の耳の間にくるように持ち上げているダナの手がわずかに動く。
「やはりあの時、ダナを殺しておくのでした。
そうすれば、今頃あなたとここで対峙することなどなかったでしょうに」
「サラ」
「交渉決裂です。ごきげんよう」
通信は一方的に切られた。
ため息をついて、ダナは受信装置を壁に戻す。
こちらに向けられた背中が小さく見えて、ディオは、手を伸ばした。
後ろから彼女を抱きしめる。
その体勢だったのはほんの少しの間だけ。
すぐに彼女はディオの腕をほどいて抜け出した。
それからディオの手をとって、ダナはかろうじて笑顔に見えるように口角を上げてみせた。
やるしかない。
二人の間に流れる決意は同じ。
空にかける思いはきっと皆同じなのに。
どこですれ違ってしまったというのだろう。



