空をなくしたその先に

「ディオ、エネルギー状態は?」

「問題なし。もう一度やる?」

「もちろん!」

ダナの合図で再び的が投下される。

今度も残ったのは白い煙だった。

さらに十回近くそれが繰り返された。

ダナの手元に不気味な振動が伝わってくる。


「ディオ、機体の様子がおかしいの」

「こっちもだ。一度戻った方がいいかも」


戻ると合図をしておいて、ダナは機体を旋回させた。

迷うことなく、フレディとイレーヌの前に機体を停止させる。

ディオは今の入力内容と気象条件、

その結果のエネルギーの流れなどの記録を、

後部座席に設けた制御装置から取り出した。

「僕はすぐこれを解析してくる。あとはよろしく」


後部座席から転げ落ちるようにして、ディオはビクトールの家に走った。

彼の部屋には記録の解析に使用する機械が据えられている。