「俺、孤児院育ちなんだよな。
親を亡くしたあと引き取ってくれた、
血がつながってんだかつながってなんだかわかんないくらい遠い親戚が、
そこの院長だった、という話なんだけどな」
孤児など珍しい話ではない。
サラもそうだし、育ちが育ちなだけに両親そろっている子どもを見る機会のほうが少なかった。
「ろくな教育も受けてない、
コネがあるわけでもない人間が、手っとり早く金をもうけようと思ったら軍に入るのが一番だろ?
なんていっても、ガキってびっくりするほど食うんだよな。
俺の給料大半食費に消えるんだぜ?」
「あなただって子どもの頃には、びっくりするほど食べたでしょうよ」
サラは、自分の表情がやわらかくなるのを感じた。
「覚えてられるか、そんな昔のこと。で、くるのか?こないのか?」
ライアンはもう一度手をサラの方にのばした。
「私に選択権あるのかしら?」
そう言いながらも、サラは立ち上がる。
肩から前に落ちていた三つ編みを、背中にはねのけて。
親を亡くしたあと引き取ってくれた、
血がつながってんだかつながってなんだかわかんないくらい遠い親戚が、
そこの院長だった、という話なんだけどな」
孤児など珍しい話ではない。
サラもそうだし、育ちが育ちなだけに両親そろっている子どもを見る機会のほうが少なかった。
「ろくな教育も受けてない、
コネがあるわけでもない人間が、手っとり早く金をもうけようと思ったら軍に入るのが一番だろ?
なんていっても、ガキってびっくりするほど食うんだよな。
俺の給料大半食費に消えるんだぜ?」
「あなただって子どもの頃には、びっくりするほど食べたでしょうよ」
サラは、自分の表情がやわらかくなるのを感じた。
「覚えてられるか、そんな昔のこと。で、くるのか?こないのか?」
ライアンはもう一度手をサラの方にのばした。
「私に選択権あるのかしら?」
そう言いながらも、サラは立ち上がる。
肩から前に落ちていた三つ編みを、背中にはねのけて。



