私は香と会う事にした。

「静から呼び出されるとは
思っても見なかった。

何か話し?
いい事?悪い事?」

「香。今までありがとう。」

私は頭を下げて言ったら、
香は驚いた顔をした。

「どうしたの?急に。」

「私、学校を辞めるの。」

「何で!!いきなり。」

「実は、乳がんになって、
手術を行なうの。

温存方法で切り取って、
抗がん剤治療を一応
行なうみたいなんだ。」

「乳がん?
いつからなの?」

「少し前からおかしく、
病院に行って検査をしたの。

若いから進行が早いし、
早期の発見だったけど、
転移の可能性もある。」

「静?
両親には言ったの?」

「言ってはいない。」

「他に知っているのは?」

「先生だけ。」

そう言ったら普通は
驚いても当たり前なのに、
香は驚かなかった。