僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅱ



「なんだ、いたたまれなくなっただけか。凪と彗と飯食うことに」

「え! そんなん、じゃ……祠稀だってサボったくせに……」

「言ってくれるじゃねぇか。有須さんよ~」

「……」


ごめんと慌てないところを見ると、有須も余裕はないんだろう。


なんとなくだけど、有須は他の奴に比べて俺には遠慮なく話すようになった気がする。


「まあ座れよ。煙くて悪いけど」

「……ありがとぉ」


3人で成っていた輪の隙間に、有須が腰かける。


「女の子を地べたに座らせるなんて、祠稀くんも鬼だね」

「えっ!? いや、あたしは……っ」

「しかもこんな寒空の下やでぇ? ジェントルマンとは無縁やな、祠稀!」

「大丈夫です、あたし!」

「だとよ」


鼻で笑うと、遊志も大雅もつまらないって顔をする。そういえば、大雅は有須が好きなんだっけか?


「てか、なんで有須ちゃんがいたたまれないん? 祠稀なら分かるけどー……って、え!? 有須ちゃんて、彗くんのこと」

「きゃー!! 声が大きいですっ!」


俺ら以外誰もいねぇよ。と突っ込んだところで関係ないか。有須は口に出されること自体が恥ずかしいらしい。


じっと大雅を見ると、お得意の爽やかな笑顔を向けられた。


「俺の顔に何かついてる?」

「あー……いや、いいや。お前はどうでもいいし」

「そうだね、自分の心配したほうがいいんじゃない?」


この猫被り野郎。


お前だって有須が彗のこと好きって分かってんなら、少しは焦りやがれ。