僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅱ



「家でのふたりがどんなものかは置いといて、いとこってそんなにベタベタするもんかな? しょせん男と女なのに」


大雅の言いたいことは、分かる。


俺も大雅も、どっちかっつーとチャラい部類に入ってたわけで。異性とイチャつこうもんなら、その先にセックスがあってもおかしくないから。


だからこそ、凪と彗の関係がふつうじゃないと思うんだ。


あのふたりは、今でこそ性行為はしてないものの、いつかヤるんじゃないかと疑ってる。


「……ありえねぇぇ……」


想像がつかない、想像がつく。そのどちらも本心だ。


少しの血の繋がりがあっても、いとこは結婚できるってことが心配の種なのか。不安要素であることは間違いないけど。


「つぅか祠稀は何をそんなに心配してんねや~。凪と彗ぴょんやろ? ありえへんて! 大丈夫やって!」

「何を根拠に言ってんだよ。大雅も言ったけど、しょせん男と女だぞ」

「あんなポケーッとしてる奴やぞ? 凪がほっときそうにないだけやん!」


ずっと立っていた遊志が俺の目の前に座り、どことなく嬉しそうに言う。


凪が彗のことをほっとけないだけ、か。……それもあるだろうけど、違うだろ、朝のアレは。


完全に逆だ。


彗が、凪をほっとけないと言うほうが合ってる。凪が、彗に頼ってると言うほうが合ってる。


「てか、凪が好きなんは俺やし!」

「……は? 消えろ、飛べ。自意識過剰クソ野郎」

「暴言並べすぎちゃう!?」


誰が誰のことを好きだって!?


寝言は寝て言え!