「家でのふたりがどんなものかは置いといて、いとこってそんなにベタベタするもんかな? しょせん男と女なのに」
大雅の言いたいことは、分かる。
俺も大雅も、どっちかっつーとチャラい部類に入ってたわけで。異性とイチャつこうもんなら、その先にセックスがあってもおかしくないから。
だからこそ、凪と彗の関係がふつうじゃないと思うんだ。
あのふたりは、今でこそ性行為はしてないものの、いつかヤるんじゃないかと疑ってる。
「……ありえねぇぇ……」
想像がつかない、想像がつく。そのどちらも本心だ。
少しの血の繋がりがあっても、いとこは結婚できるってことが心配の種なのか。不安要素であることは間違いないけど。
「つぅか祠稀は何をそんなに心配してんねや~。凪と彗ぴょんやろ? ありえへんて! 大丈夫やって!」
「何を根拠に言ってんだよ。大雅も言ったけど、しょせん男と女だぞ」
「あんなポケーッとしてる奴やぞ? 凪がほっときそうにないだけやん!」
ずっと立っていた遊志が俺の目の前に座り、どことなく嬉しそうに言う。
凪が彗のことをほっとけないだけ、か。……それもあるだろうけど、違うだろ、朝のアレは。
完全に逆だ。
彗が、凪をほっとけないと言うほうが合ってる。凪が、彗に頼ってると言うほうが合ってる。
「てか、凪が好きなんは俺やし!」
「……は? 消えろ、飛べ。自意識過剰クソ野郎」
「暴言並べすぎちゃう!?」
誰が誰のことを好きだって!?
寝言は寝て言え!



