「え、何? ふたりって付き合ってるの?」
「あ~、ハイハイ。その話題飽きたわ。凪と彗はな、双子同然なんだよ! 男女関係なんて微塵もなし!」
祠稀の言い切りっぷりは、自分にも言い聞かせている気がする。
分かってはいても、どこか割り切れない部分があるんだろうか。
「ふぅん? ま、僕はどっちでもいいけど。祠稀が凪のベッドで寝れば?」
にやにやと口の端を上げるチカは、祠稀の気持ちを知って言ってるんだろう。
凪の顔が一瞬曇るのを見てから、マグカップにココアを注いだ。
「言ってくれるじゃねぇかチカ。凪と一緒に寝るのかと勘違いしたくせに」
「なっ! だって凪が言葉足らずだったからじゃん!」
「あっはは! かわいいなぁ~、チカったら」
そう言いながらキッチンに入ってきた凪にマグカップを渡す。凪はココアをひと口飲んでから、チカに微笑んだ。
「お姉さんが色々、教えてあげましょうか?」
「バカじゃないの!?」
「ちょ、凪っ! 何言ってるのっ」
すぐさま反応したチカと有須は顔を赤くして、凪はくすくすと俺に凭れながら笑う。
祠稀が眉を寄せたことは、やっぱり見えなかったふりをした。



