僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅱ



「え、何? ふたりって付き合ってるの?」

「あ~、ハイハイ。その話題飽きたわ。凪と彗はな、双子同然なんだよ! 男女関係なんて微塵もなし!」


祠稀の言い切りっぷりは、自分にも言い聞かせている気がする。


分かってはいても、どこか割り切れない部分があるんだろうか。


「ふぅん? ま、僕はどっちでもいいけど。祠稀が凪のベッドで寝れば?」


にやにやと口の端を上げるチカは、祠稀の気持ちを知って言ってるんだろう。


凪の顔が一瞬曇るのを見てから、マグカップにココアを注いだ。


「言ってくれるじゃねぇかチカ。凪と一緒に寝るのかと勘違いしたくせに」

「なっ! だって凪が言葉足らずだったからじゃん!」

「あっはは! かわいいなぁ~、チカったら」


そう言いながらキッチンに入ってきた凪にマグカップを渡す。凪はココアをひと口飲んでから、チカに微笑んだ。


「お姉さんが色々、教えてあげましょうか?」

「バカじゃないの!?」

「ちょ、凪っ! 何言ってるのっ」


すぐさま反応したチカと有須は顔を赤くして、凪はくすくすと俺に凭れながら笑う。


祠稀が眉を寄せたことは、やっぱり見えなかったふりをした。