「……さすがだね。隠し撮りは、どうかと思うけど」
「まあ情報収集だけは得意だから」
にんまり無邪気に笑う少年は、年相応に見えた。でもきっと、祠稀やチカのように、何かあるんだろう。
それでも笑えるのは、威光という、祠稀という存在があるから。守るべきものが、居場所があるから、笑っていられるんだ。
「……じゃあ、行って。死に物狂いで探して」
落としていた視線を上げる。
煌びやかに光る街の中で、重く、深く響く言葉。
「今日で全部、片づけるんだ」
少年たちは走り出す。有須は俺の横に立って、鳴り出した携帯を耳に当てていた。
……祠稀ができないのなら、俺たちがやる。
助けるとか、救うとか。そんな大それたことじゃない。
俺が、やるべきことを。俺が今、やらなければならないことを。
切れることのない絆を築くために、持てる力全部を使ってやるんだ。



