僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅱ



「逃げるために不幸だからなんて言葉使わないで! 誰にも何も言わないで、ひとりで抱え込んでっ、答えなんか出ないくせにっ……誰にも頼らない人が、自分は不幸だなんて言わないでよ!!」


ハァッと、息を吐く。大声を出したからなのか、頭がクラクラする。


伝わってほしい。伝わればいい。

チカや、威光の仲間だけじゃない。あたしも、彗も有須もいるってことを。


祠稀は黙ったあたしに、ゆっくりと覆っていた顔を見せる。


――お願い、祠稀。

言って欲しいの。伝えてほしいの。苦しいと、つらいと。

助けて、と。



「友達ごっこはもうたくさんだ……」



ああ、ダメだった。


そう思わなかったのは、祠稀の声があまりにも弱々しくて、泣きそうな表情をしていたから。


「……ごっこの何が悪いのよ」


あたしまで泣きそうになる。


いいじゃん。
友達ごっこで。


この場から走って逃げることは簡単なのに。そうしないのは、祠稀も分かってるからでしょう?


祠稀がいくら拒絶しても、あたしは本物だと言い張るよ。