正義と、胸を張れるやり方ではない。そう思うけど、ヒカリこそが正義だとも思う。ヒカリだけが、俺たちを照らす唯一の存在。
憧れた。
ヒカリのようになりたいと。
汚い大人に怒り、泣く子供たちを救い、癒す。
ヒカリと一緒に仕事をするたび、俺はヒカリに近付けた気になるけど。正義感と言うほど、立派なものじゃない。
俺の、この気持ちは――…。
「あららら。ユナ、今日は深くいったねぇ」
最上階に着くと、俺は気まずそうにするユナの手を引いて、新聞を読んでいたヒカリのもとに連れていく。
バサッと新聞を置いたヒカリに、繋いでいたユナの手を差し出すと、微笑まれた。
「ありがとう、祠稀」
「別に。たまたま入口で会っただけだし」
「ふぅ~ん……今日は泣いてないんだねぇ、ユナ! 祠稀に優しい言葉でもかけられたのかなぁ!?」
冷蔵庫に歩き出していた俺は、奥歯をギリッと噛んで勢いよく振り返る。
ニヤニヤと俺を見つめるヒカリを渾身の目力で睨んでから冷蔵庫に向かったけれど、俺の顔はきっと、赤くなっていた。



