僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅱ



「俺らに出逢う前は、どうだった?」

「何が?」

「自分の人生を、どう思ってた?」


俺もヒカリも視線を交えないまま、ただ前を見て話す。


俺はヒカリに聞かれたことを頭で二度繰り返してから、口を開いた。


「つまんねぇ、くだんねぇって思ってた」

「じゃあ、自分のことは?」

「……できそこないで、無意味な存在?」


ヒカリは「そう」と言って、空を仰いだ。


「……ねぇ、祠稀? 誰かのせいにするのと、自分のせいにするのは、どっちが楽だと思う?」


その問いかけに言葉を濁した。


どっちを言えばいいんだろう、と。


どう考えたって、俺は誰かのせいにする。でもヒカリは絶対そうじゃないと思ったら、怖くて。言葉は鉛のように重く、出てこない。


そんな俺に、ヒカリは「どっちでもいいんだけどね」と付け加えた。


じゃあなんでそんな質問をしたんだと、悩んだ自分がバカらしくなって。少し睨むと、気付いたヒカルは笑った。


「俺はね、全部のせいにする。何もかもが悪い。でも、何もかも正しい。俺のせいでもあり、誰かのせいでもある」

「……言ってる意味、分かんねぇ」


そう言いながら、その答えが1番ヒカリらしいと思った。