「……だからね、俺らは嘘ばかりのこの街に、何がなんでも、どんなことをしても。暗澹とする夜に、光を差し込んでやろうって。ユナや、祠稀みたいな子たちに、居場所を作ってやろうって」
“居場所”という言葉に、胸がぎゅっと締め付けられる。
俺は声が上擦らないようにするのが精いっぱいで、きっと、情けない顔をしていると思う。
「それが、威光?」
「そう、かっこいいでしょ!」
「ねー、ユナ」と、自分の脚に絡まるユナの頭を撫でるヒカリに、なんだか気が抜けたと思っていると、リュウがからかうように笑った。
「自分で考えたわけじゃねぇじゃん」
「ちょ、リュウ~。それ言ったらかっこ悪いじゃん、俺」
「……勝手に呼ばれ始めたってこと? なんで?」
疑問に思って問いかけると、ヒカリはポケットから何かを取り出して、俺に差し出す。
「そのメッセージカードを、絶対残してくんだ」
受け取ると、それはクラブを去る前にヒカリが落としたものだった。
「……Influence of dark night?」
「お、読めるんだ。凄いじゃん祠稀ーっ!」
……一応トップクラスの成績だからな。でも……。



