Hurly-Burly 【完】


ダイナマイトの驚き発言に京様をちらり。

ゴホンと咳払いをするちょっぴり可愛い

ところがある京様。

そして、ソファーで目を擦りながら

自分の話が出てるとは気付かない千治氏。

な、何だこの始末。

「ちー、寝過ぎなんだよ。」

ナル君の膨れッ面再び。

癒されフェイスだよ。

その可愛さにどっきゅんこさん。

「・・毎日ここに来い。」

あたしを射抜くその茶色い目に

鼓動が加速して・・・

「レールを外れていく・・・

イケない!!これは人身事故になり兼ねない」

不味いよ。

小人のおじちゃんたちが大集合で

主婦の井戸端会議を始めちゃった。

『お前、このままだとレールが

ないとこ走っちまうぞ?』

『困ったな。こりゃ、止まらねぇ。』

可愛い白い羽の生えた小人のおっちゃん

たちがワイワイ騒ぎだす。

「おじちゃんたちあたし頑張る。」

バクバク鳴る心臓を止めて見せるわ。

「誰と喋ってんだおいっ」

ド金髪の声に現実へ帰還する。

危うく、本気で心臓止めるところ

だったさ。

止まっちゃったらシデス。

わ、笑えない。

「全力で断る。

あたし暇じゃないんだ。

今日はたまたま特売やってないだけで

今すぐ帰ってあげねばあたしの可愛い

可愛い恋人が寂しさに泣いてるかもしれないんだ!!」

流されちゃ駄目よ、ヒヨリ!!

あんな絶世の美青年の言葉を鵜呑みに

してはイカンのだよ。

あたしには可愛い恋人が待っているではないか!!