2対3の攻防は続く。
「ドチビはちっまとしとけ」
「チビチビ言うな!!」
「小さな小人でいんじゃない?」
「ヒヨリン、苛めるな!!」
「お、俺は・・そうだな。
ちびっ子!!」
イラっとさせるの得意だなダイナマイト。
そして、密かにそんなあたしたちを
見て拳をフルフル震わす人が居た
とは気付かなくて。
「お前ら、一回黙ろうか?」
正義の鉄拳ならぬ京君必殺
右ストレートが炸裂する。
そして、あたしの前だけ
止まってポンと頭を小突かれた。
「なっ、何で京君!!
あたしにはないのかね?
その正義の鉄拳は・・」
ギロって睨まれた。
蛇に睨まれたカエル状態のあたし。
「お前、ドチビじゃなくてドMかよ!!」
「俺責める派だからドM歓迎だよ?」
あの2人をもう一度黙らせて欲しい。
その正義の鉄拳を食らわせろ!!
「うるせぇんだよ。」
京様ご乱心。
確かに騒がしかったよな。
そうだよな。
嫌だったよな。
「京君、ごめんね。」
あたし人の顔色をよく見る方だ。
昔から人の顔色が気になっちゃう。
「・・・・・ひよこはいい」
えっ?
今、何と・・・?
な、何今の!!
そのクールな瞳に隠された真実は
迷宮入りなの!?
それは困ったぞ、名探偵に頼まねばイカン。

