いつか、父ちゃんみたいな大きな女になるんだ。
「それ世の中の女子に嫌われるよ。」
伊織君!!
それを言っちゃおしまいだぜ。
サユにも言われたから。
「でも、よく食べるのは本当だよ?」
昼休みは中庭でサユとラブラブしながら
弁当を食べてるからな。
気付かれないのも無理ないか。
「血液型分からないの?」
馨君がクスクス笑う。
「う、うん、あたしが知らないだけ。」
行きつけの病院の先生は知ってるだろうし、
ティーチャー相沢も知ってるだろうよ。
ついでに、あの白衣の悪魔もな。
今になって気づいたわ。
あはははは。
自分の血液型知らないなんて
無頓着すぎる。
今度、病院の先生に聞いてみよう。
「ひゃっひゃっひゃっ」
ド金髪シネ。
「どうせ、身長だろ?
あたしのコンプレックス笑うなんて
お前のコンプレックスはその中身の
溶けた脳だな!!」
ド金髪の眉間にシワが寄る。
「なぁ、伊織。
このドチビ煮詰めて売りさばこうぜ。」
「ああ、いいとも。」
あの2人を誰か叱って!!
1対2って卑怯だよ。
「だ、駄目」
ナル君が後ろからぎゅうっと抱きついてきた。
「うおっ」
ものすごい力だな。
「お、俺も入れろ!!」
ダイナマイトは向こう行ってろ。
そして、何だこのコントは!!
非情に収集に困るではないか。

