そして、握手会が開催された。
あたしに握手を求める長座の列。
「これがモテるというヤツか。」
お手手さんもビックリだぞ。
「いや、違うな!」
ド金髪いきなり現れるな。
「そして、何故一気に引くんだ!!」
このイケメン集団からの半端ない
苛めだわ!!
「ドチビ、そこ座れ。」
お前に指図されたくないな。
ド金髪の隣に座らされる。
「鼻血止まって良かったね。」
馨君に紅茶を差し出された。
いや、復活しそうだ。
何ていい男が目の前に居るんだ。
鼻血再びであたしの残りの血液が・・
ミイラになってしまう。
「ぎゃー、干からびる。
誰かっ、ゆ、輸血を・・血を下さーい。」
横から頭を小突かれる。
「黙れ、そして気色悪い妄想炸裂
させんなドチビ。」
何だ、その冷めた視線は!!
あたしの趣味を侮辱されるなんて
お前の趣味なんて鼻で笑ってやるからな。
「あのさ、何でここに?」
あたし、今日は早く帰って家で待ってる
あたしの可愛い可愛い愛犬ジョセフィーヌ
と夕日のお洒落デートを計画してたのに。
「あのよ、仲良くしようぜ?」
後ろで髪をボリボリ掻く変人ダイナマイト。
「いいよ・・・っていうと思ったか!!
断固拒否だ、反対運動の大行進を
一人校庭でやるぞ。」
「ぶふっ」
ダイナマイトめ、人を小馬鹿に笑いやがった。
何て失礼なヤツなの!!
あたしを笑うなんてトチ狂ったな。
精々、笑い死にしたら餞をしてやろう。

