Hurly-Burly 【完】


ゴミ箱の中にはビックリするほど

あたしの大量出血で出た鼻血付き

ティッシュが捨てられた。

「何で強制連行?」

そして、日誌を届けた後ナル君

にグイグイ手を引っ張られた。

「ぬおっ」

すっ転ぶよ。

ナル君、君のギャップには驚き

を隠せないよ。

廊下には生徒が少なくて、

ズンズン前を歩くナル君に

されるがままだった。

通行を妨げるものがなくて

すぐにそこには着いた。

「ようこそ、不良パラダイスへ」

そう言われて出迎えられた。

さっきのアフロがニタニタ笑ってた。

ちょっと、あんたすごいプロポーション

の子が居るじゃないか。

とても、高校生には見えない。

イカツイというよりかもうどっかの

格闘家みたいなすごい巨大な人が。

「これ、もっくん」

アフロが紹介をしてくれる。

「俺、よっちゃん」

けど、ここはどこのカフェだよ。

イケメン揃いだな。

「よろしく、ヒヨリン」

やっとアフロと握手出来て、

感動した。

お前、やっぱりいいヤツだよ。

そして、もっくんも握手を

求めてきた。

「よろしく、もっくん」

手を差し出すと大きな手が

優しく包み込んだ。

「ひーちゃん、小さいな。」

その大きな手にビックリだよ。

サユ父以来の大きさだよ。