Hurly-Burly 【完】


それからの一日と言うものは千治君

の寝坊助さんには困ったものだ。

「聞いてねぇ」

日誌を書けとはもう一生言わないよ。

あんたに聞いたあたしが馬鹿だった。

黒板を消して欲しいけど寝てるから

やってくれるはずもなくて、上まで

ビッシリ書いた担当教科・・グレチャー相沢め。

これは嫌がらせとしか思えんぞ。

ピョンピョン跳ねて届きそうにない

字を必死に消す。

これだから、身長低いと不便で嫌だな。

「ぎゃはははははは・・・息がっ・・」

そのまま死んでしまえばいい。

変人とド金髪とフェロモン魔人という

トリオに馬鹿にされるのも苦痛だよ。

「ヒヨリ、手伝うよ。」

サユがあたしの届かなかったところを

サッと消してくれて助かった。

黒板高いんだから!!

もう少し、小さい子のための作りに

してよね。

結局、千治君が日直らしいことを

したわけもなくてこの人やる気

ナッシング。

もういいや、一人でやっても大して

大変じゃないし。

「・・・・・・・・・・」

ジッと見られると書きづらいよ。

千治君が起きたかと思ったら、

もう放課後でサユにはマコ君が

迎えに来たから先に帰っててもらった。

後ろではチャンバラごっこをし出した

不良くんたちとボケッとあたしを見る

イケメン集団が居て・・・恐ろしいよ。

「あの、先帰っていいよ?

後、これ出すだけだし、

それぐらいやっちゃうからさ」

ジッと視線を感じながらとか

心臓に悪いよ。