Hurly-Burly 【完】


それから、ド金髪と騒がしい変人が来て

ぎゃはっははは千治君を笑ってた。

「ひよこって・・・ぶふっ」

ド金髪マンめ。

ひよこを笑うなんて失礼だ。

ひよこさんに謝れ!

膝を畳んで地面に頭を擦りつけて

謝りたまえ。

フェロモン魔人まで腹を抱えて

笑うなんてひよこさん可哀想だ。

「ちー、にひよこって似合わな過ぎて・・・」

確かにそうだけども。

しょうがないじゃん。

今、その絆創膏しか持ってないのだから。

最近可愛くてつい買ってしまった

ひよこさん絆創膏が嫌なら保健室で

普通の貰ってくればいいさ。

人が親切心であげたのに、

何さその笑い!!

「怪我はない?」

馨君がピンク色に近い赤い髪を

ふわりと揺らしながらあたしを覗く。

「あ、はい。」

ドキッとしてしまったよ。

馨君、カッコイイな。

この通り掠り傷一つないぜ。

「良かった。」

何、この人。

超カッコイイんですけど!!

自然とそんなこと言えちゃうなんて

さすが一味違うぜ。

キンコーンカーンコーン。

予鈴が鳴ってる。

さっきまで朝練をしていたサッカー部

も居なくなった校庭は広くて大きかった。

「千治君、今日日直なんだけども。」

分かってるのか知らないだろうな。

2人制の日直制度でローテション。

そして、今日はあたしと隣の千治君

なわけで日誌取りに行かねば。