Hurly-Burly 【完】


学校を出てからの道憂鬱で仕方なかった。

どうして、あたしがこんなことをしなきゃ

ならないのかと誰に嘆いていいのか分からない。

サユには心配させっぱなしだし、

少ししっかりしてるところ見せなきゃだ。

グレチャー相沢に槍を投げてやりたい。

出来ることなら苦しませて殺したい。

脳内で撲殺を繰り広げる。

そんなこんなしてると家から差ほど

距離のない住所どおりのマンションに

着いた。

意外と、家から近いではないか。

ここからだと家まで10分ぐらい

歩けば行ける。

そう思うと気が楽になった。

早く用事を済ませて特売商品の

ジャガイモと玉ねぎを買いに行かなくちゃ。

今日の夕飯は肉じゃがを予定している

のだからこんなところで油を売ってる

場合じゃない。

一刻も早く帰って荷支度をして八百屋に

ダッシューしないと。

そう思って、マンションの中に入って

番号を押す。

そういえば、住所一つしか渡されてない。

兄弟とかでもなさそうなのにこんな

大人数が同じことで休んでるのも

可笑しいけど、住所一つにこの人数の

プリントを配らなきゃいけないのが

よく分かんないよ。

大体、4月の保健便りと健康診断

のお知らせのプリントを何故配りに

来る必要があるのか分からない。

「はい。」

声色からしてもドスの利いた低い

声だった。

「・・・・委員長の立花と言います。

プリントを届けに来たのですが?」

そしたら、閉まっていた自動ドアが

開いて上に上がらなきゃいけなかった。