最初はそれでもいいかなんて思った
のが間違いだった。
いい加減、委員長言うの止めて欲しい。
毎日言われるとこっちも返事しなきゃ
いけない気がして気疲れで大変だ。
「おかえり。」
サユが心の癒しだ。
美脚を組んでケータイを弄ってる
サユにただいまのハグをした。
「今日は何だって?」
毎日こんな調子のあたしと付き合って
くれるなんて女神様だ。
「プリント届けに行かなきゃ
いけなくなちゃってさ。」
4月の初っ端から一週間の
停学処分なんて本当に間抜け
なんだか・・哀れなんだか。
人の迷惑というものも考えて
欲しいと言うのが本音だ。
「大丈夫?」
サユだけだよ。
こんなあたしを心配してくれるのは!!
「うん、サユはマコ君来るでしょう?」
こんな美人のサユに彼氏が居ないわけ
なくて、彼氏のマコ君もイケメンで
サユに溺愛中らしい。
サユ中心に世界は回ってると豪語してた。
そんなマコ君はここから差ほど離れてない
男子校に通ってる。
毎日、サユを迎えに来る献身な姿は本当に
サユにベタ惚れだと思う。
「マコに言うよ?」
ついていこうかという言葉だけであたしは
生きていける気がするよ。
その言葉を糧に乗り越えて見せるさ。
「いや、大丈夫だよ。」
仕方ない、腹を括って行くっきゃない。
だけど、停学中とはいえ自宅待機だから
やっぱりガラの悪い人が出てきちゃったり
するんだろうか?

