ヒヨリンはオロオロしながら、ちぃーに近付くと、
「わ、分かった!
やっぱり、ちぃー君疲れてるんだよ。
オレンジのキャンディーあげるから
機嫌を直しておくれよ。」
ポケットからオレンジ色の包み紙のキャンディー
をちぃーの手に乗せると笑った。
「・・・お前人を物で釣る気か。」
ちぃーはキャンディーを見つめると、
「それ好きでしょ?」
ヒヨリンを見てちぃーが笑った。
俺が好きなちぃーの笑った顔をヒヨリンは
意図も簡単に作れるんだと思った。
「ヒヨリンー!!ももっちが奇跡のバク宙
披露するってよ。」
よっちゃんの声にヒヨリンが、
「それはムービー取るべきかしら?」
そう呟きながら走って行った。
「千治は日和ちゃんに甘いねぇ。」
馨がクスクス笑う。
「お前が一番甘やかしてるだろうが。」
ちぃーが不貞腐れる。
「ちぃーさん、俺らのトップが物で
釣られちゃうってどうよ~。」
伊織が走って行くヒヨリンを見て笑った。
「アイツがくれるこれは美味い。」
オレンジの包み紙からオレンジ色の
丸いキャンディーが姿を現す。
「ちぃーズルい!!」
ナルは羨ましそうに言う。
「つうか、いいのか?」
慶詩がちぃーに問いかける。
「まぁ、黙っときゃ何とかなるだろ。
巻き込むことだけは絶対に避ける。
それぐらいしか考えてねぇ。」
ちぃーらしい。
「千治はこう言ってるからね。
最悪の事態になることは今のところ
ないだろうからいいんじゃない?」
馨は嬉しそうに笑う。

