Hurly-Burly 【完】


みんな空気を読んで喋らない。

何故だ!!

どうして、ちぃ君の言葉にみんな黙る?

この男は寝てばっかりではないか。

可笑しいと思うことが多々ある。            

「どうしたいって?」

それはちぃ君、また言わせる気ですか?

「お前は後悔しないか?」

後悔?

どうして、後悔しなきゃならないの?

「するわけない。」

あたしが自分で決めたことを後でこっそり

やめておけば良かったなんて思わない。

「分かって言ってんのか?」

だって、このまま一緒に居れなくなった

そっちの方が後悔しそうだ。

怖いって逃げることはちゃんと向き合って

ない証拠だ。

そんな弱い子に育った覚えはない。

「・・・一緒に居るって言ったら居るんだ!!

迷惑は絶対に掛けないから・・えっとその

暴走族の業務内容はよく分からないが・・

そしてあたしは絶対に危険行為をしようと

思えないが・・・そんなあたしは受け入れて

もらえないんだろうか?」

な、何故ここで緊張しなきゃならない。

何か、面接を受けてる気分だ。

ドキドキするっていうか顔が近いっ。

この緊張感は心臓に悪いよ。

早く、何か言え。

スローモーションな男代表のちぃ君!

やっぱり、女ってのが良くないのか?

もう、よっちゃんたちと遊べなくなる

のかな?もっと話しておけば良かった。

もっくんの肩に乗せてもらってプリントも

張れなくなっちゃったら椅子を使わなきゃならないな。

ももっちと一緒に校舎の中かくれんぼすることも、

マーボのつるつるな頭も不良メンバーズとの

放課後も全部なかったことになっちゃう。