Hurly-Burly 【完】


こういう時、女ってのは度胸がなきゃよね。

「ヒヨリン、すごいストレートに言うなぁー」

ユウヤ、女はこれぐらいがいいって母さん

言ってたんだもん。

「素直だと言って欲しい!!」

真っ直ぐにしか突き進めない。

グズグズと先延ばしに出来ないのがあたしの

いいところだと褒め称えるが良い。

「日和ちゃん」

だから、はっきり言うことしか出来ない。

そして、とんでもないぐらい緊張した。

言ってて自分でもビックリ棚から牡丹餅。

「牡丹餅を買いに行こう・・・」

そして、棚に飾ろう。

崇拝してやろう。

「ヒヨリン」

そんなこと思ってたのか。

口に出して見るとスッキリした。

藍ちゃんには毎週会ってるけど、

中々一緒に叫んでくれないのよね。

「・・・・牡丹餅なんて食べられない」

甘いもの買って無駄にしちゃうなんて馬鹿だね。

慶詩、あたしは案外馬鹿だ。

「それがお前の本音か?」

あたしのボケはスルーしちゃうのね。

まぁ、あんたにツッコミは向いてないよ。

机に頬杖する様は最早この世の人類とは思えない。

どうして、お前はそんなイケメンなのだ!

オレンジ色の髪が透けて綺麗。

「だ、駄目かな?」

あたしはそれを望みたい。

出来ることなら笑って3年間過ごす。

入学当初は地味に3年間過ごすだったけど、

やっぱり気張るのはどこか疲れるよ。

「いいんじゃねぇ?」

ちぃ君、それは・・・・

「それは・・・」

「面倒見るのは大変だぞ?」

なぁ!!

お主、どこから見ておった悪魔め。