それから、放課後はすぐにやってきた。
今日は委員の仕事を久々に頼まれた
あの悪魔はとことん人に扱き使う。
まぁ、断れないあたしが悪いといえば
それで何も言えないのが現実だ。
切ないわ、シクシク。
そういえば、サユはマコ君と放課後デート
中か。羨ましい限りだ。
「ヒヨリン、これは?」
みんなは暇人なのかしら?
「それはクリップでまとめるだけだから
お願いしようかな。」
ユウヤがプリントを持ち上げる。
みんなのどこが怖いのかあたしにはやっぱり
理解出来ないところがある。
「しかし、これは困ったわ。」
左手を頬に当てて考える。
そろそろまた期末試験があるとは言え、
大量のプリントを見つめる。
どうして、こんな面倒な仕事を押し付けて
くれるのよ。
プリントの脱字を直せって脱字作るなよ!!
「まぁ、いいや。
欲しいもの強請ってやるわっ」
あの悪魔が提案してきたのだから仕事引き受けて
きたわけで、何を買ってもらおうかな?
今欲しいのは新しい洋書でも買おうかしら。
それともDVD『まるっと地球伝』の続編でも
いいんだよね。
「そういやさ、おめーとアイツらって何つうの?」
金髪ライオンがコーラーを片手に窓の枠に手を付いて
校庭を眺める。
「ティーチャーのこと?
あの2人はねぇー、あたしには絶対に逆らえない。」
雑用をさせられてるお前がって思っただろう。
「えっ?」
馨君はプリントを眺めたまま固まる。
「うーん、でもあたしっていうよりはお兄ちゃんかな?」
あたしの中ではお兄ちゃんは朔夜兄ちゃんのことで、
兄ちゃんは透真兄ちゃんと呼び方に工夫している。
(↑絶対にしてない)
「お兄ちゃんのこと惚れてんでしょ。
家のお兄ちゃんめちゃくちゃカッコイイからね。
それはもう嫌ってほどモテてましたよ。
本人全く興味持ってなかったのが腹立たしいと
よく言ってたような・・・」
お兄ちゃん、母さんそっくりだからな。

