怖いという想いは消え去った。
でも、実際見たらどうなんだろう。
喧嘩とかそういうのはあまり見たことないし、
傷つくということが何よりも心配になる。
あのイケメン集団の顔に傷でも出来た日には
あたしは暴走行為より酷い爆走してやれる
気もしなくはない。
「・・・サユは、あたしとみんながつるんでる
のどう思うの?」
自分では世界がガラリと変わった。
それで、目に見えるものだけが全てじゃないと
思い知らされた。
「どう思うって、決めるのは日和よ。
日和が楽しいって思うことはそれでいいんじゃない?
あたしは日和が幸せならそれで十分だけどね。」
もしも、サユが男だったらあたしは絶対にサユに
恋する乙女だっただろう。
「サユ・・・もしも、みんながそこらへんの不良
君とは違う人たちだったとしても?」
それでも、いいのかな?
一緒に居ることが当たり前だと思い始めてる。
こんな気持ちを持つのはサユ以来だ。
「あんたはあたしが守るって言ってるじゃない。
つべこべ言わずにあんたの好きなようにしなさいよ。
後でいくらでもフォローしてあげるから、自分の
思うようにしたらいいじゃない。」
ねぇ、サユ。
男前なこと言うサユも大好きだ。
サユが守ってくれるなら百人力だよね。
それなら、安心して飛び込める。
昔から、サユには背中を押されてばっかりだ。
「サユ、あたし決めたよ。」
覚悟ってのは出来たわ。
あの日、プリント届けに行った日からあたしの
運命は確実に変わりだしたんだね。
それなら、飽きるほどでもいい。
「うん、日和が決めたならそれでいい。」
一緒に居れる時間はあとどれぐらいあるだろう?
それでも、負けないわ。
理不尽な世の中だもの。
とりあえず、『地球の神秘現象』の本は授業中に
読んでしまえそうね。

