Hurly-Burly 【完】


ちぃー君、恐怖症になったあたしはさっきから

ブツブツ言いながらちぃー君から距離を取る。

結局、あの後チーズケーキを1ホールぺろり

と食べてしまったこの男。

甘党男め!!

「それで、どうしてこんなに作るほど?」

馨君は美味しいハーブティーを淹れてくれた。

いい匂いがする。

どうやら、これはカモミールらしい。

「あ、うん。実は来週知人が一時帰国するもので、

楽しみで仕方なくてつい・・・」

大和さんが来るの結構楽しみにしてた。

「えっ?」

早く、会って話したいな。

「すごく、楽しみなんだ。

およそ、5か月ぶりで考え事はその人の

ことだったのだけど・・・お土産何買ってきて

くれるかなとか・・子どもだねっ。」

こんなに長い間会わなかったのは初めて

かもしれない。

「日和ちゃんが無心で考えちゃうような人?」

馨君、みたいに優しい人だよ。

「あははっ、うん。

すごく好きだからね。」

お兄ちゃんよりも断然好きだな。

そんなこと言ったら兄ちゃん大和

さんを・・・そう言えば、兄ちゃんは

大和さん知らないっけ?

「あ、マーボ。

このヘッドスキンいいって

ダディが言ってたよ。」

スキンヘッドのマーボに駆け寄る。

このつるつる加減が堪らない。

「マジか、ヒヨリン。

詳しいねぇ~」

「でしょっ!!」

スキンヘッドへと手を伸ばす。

頭の形がもう最高にまあるくて

いいのかもしれないわ。