Hurly-Burly 【完】


わざわざ、ソファーに出向くと向かいのソファー

にちぃー君と馨君と京様という眩しいメンツが

座ってカップに入ったお茶を飲んでた。

「あの、眩しいのだがっ!!

決して、カーテンを閉めても変わらんのだが。」

カーテンを閉めたのは馨君。

右のソファーに伊織君と慶詩。

あたしの座るところにはナル君とユウヤ。

「それで、どうかしまして?

あたし、次はもっくんと将棋をしようと

思ってるのですが。」

もっくんが将棋の板を出してる。

もっくんに対して板が小さく見える。

「気になることあるんじゃねぇーの?」

伊織君ってドキってすること言うよね。

これは恋なのかしら?

「嫌だよっ!!」

伊織君に恋とか絶対に嫌だね。

そんなことになった日には、

あたしの人生は破滅を迎える。

ログナロク(世界の終末を迎える)に違いない。

「何を考えてんだ馬鹿っ」

あんたにだけは言われたくねぇよと

慶詩を睨んだ。

「気になること?

そういえば、もうすぐ6月だよね?

梅雨に入ったら布団が干せなくなるのは

少し問題があるなと・・・」

何、その恐ろしい目は。

みんなして怖いじゃないか。

「そういえば、『地球発掘面白辞典2』

が貸出されていて、とても気になってる・・・」

ジョークじゃないのよ。

本気で気になってるのだから。

「何でしょうか?

あたし、はっきり言ってもらえないと

気付かない人だから・・・」

鈍感と言われるよ。

ド直球で言われないと大抵のこと

素通りしちゃう性格なもので。