Hurly-Burly 【完】



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放課後の委員会と言うのはやっぱり慣れない。

中学の時は環境委員会にしか入ったこと

なかったからな。

クラス委員っていうのも暇じゃない。

「議長は3年の・・・・さんで」

委員会が始まったものの5月30日か。

そういえば、大和さんから電話が掛かってきたんだ。

6月の一週目の休みに一時帰国とのことだ。

迎えに行こうかというあたしへ大和さんは

優しく断り、一番先に会いに来てくれるとのことだ。

その時のたまにもチーズケーキをたくさん

焼いて待ってよう。

大和さんとは5か月ほどは会ってないな。

よくあたしの様子を見にたびたび帰ってきて

はくれるし、中学の時は保護者として保護者会

に出てくれたり運動会で親子リレーに出てくれたり

あたしのために何でもかんでもしてくれた人だ。

授業参加まで来てくれた時は泣きそうになった。

小学生の時だって、ピアノの発表会とか

俳句の会やお茶会にまで来てくれてそのたび

あたしが寂しくならないようにと笑ってくれた

人なんだ。

とっても、大事な人。

信頼をしていて、父さんや母さんよりもよく

話すし、父さんや母さんに話せないことを

話せる唯一の人である。

サユにも話してないことを知ってる人でもある。

そんな、大和さんと5か月も会えなかった

とはとんでもないぐらいだ。

母さんの仕事が最近忙しくなったらしくて、

遅くなってしまったと大和さんに謝られた

時はとんでもないと返した。

「立花っ。」

佐藤君の呼びかけにハッとしたら、

どうやら委員会というものはすでに

終ってしまったようで話を聞いてなかった

あたしに仕事を擦り付けて他は解散した

ようで教室にはあたしと佐藤君しか残ってなかった。