ツッコミすら出来ずに居た。
久しぶりにパンチを食らったほどの天然っぷり
に脳が軽く痙攣起こした。
とくに何と言う会話もなく家の近くの
電柱でいつものように別れた。
そして、何日かそんな日が続いた。
たまに、顔を出す程度に他のメンバー
も来たりしたけど決まってすぐに出かける
様子を見ては忙しいんだなと思って何も
聞かなかった。
あたしが口を出してもしょうがないこと
だから気になっても気になってないフリ
を上手い具合に演じたと思う。
5月もそろそろ終る頃だった。
ゴミ拾いデイズというわけの分からない
行事が近々行われるらしい。
そのため委員会が開かれるのだ。
5月の30日に校内清掃という
名で要らないものを片付ける
などのことをするためその日は
1日ずっと授業なしに清掃するらしい。
その打ち合わせのため各クラスの委員長は
委員長会議という緊急招集が掛かったのだ。
ウチの学校は部活より委員会を重視して
いるため佐藤君は部活を休むらしい。
あたしとしては緊急で行われるとは知らずに、
今日はあの恐ろしい絵が描かれた教室には
行かずに市民図書館に行って『地球発掘面白
辞典』を返して、『地球発掘面白辞典2』を
借りに行きたいと思っていたのでかなり
ショッキングでサユに愚痴ったぐらいだ。
「あんたね、そんなの見るぐらいなら
よっぽど委員会出た方がいいわ。」
そう言われてダブルショッキングだった。
サユほどの冷たい女が居るものか?
絶対にこの世界で頂点を極めるほどの
冷酷美女に違いない。
全く、少しぐらい同意してほしいものだ。
あたしの気苦労と言ったらビックリ玉手箱
級だと思う。

