次の日の学校はもう中間も終わったからか
気の抜けた授業だった。
面白味を感じなかったから『地球発掘面白
辞典』を読み漁っていた。
「日和ってそういうの好きよね。」
分厚いこの『地球発掘面白辞典』は面白いと
思う人も居ればつまらないと思う人も居る
わけであたしは前者で『地球発掘面白辞典2』
を市民図書館で借りてこようと決意した。
「サユは絶対に読まないでしょ?」
サユの性格からしてこんな分厚い本は
10分足らずで飽きる。
「まぁ、読もうとすら思わないわよ。」
授業中に半分読み終えたあたしは、
放課後も続きを読もうと思った。
その日はとくに用事があるわけでも
なかったから恐ろしい絵の描かれた
あの教室に1週間と2日ぶりに入った。
久しぶりにあったよっちゃんともっくん
や不良メンバーズに感動の再会を果たし、
『地球発掘面白辞典』は家に帰ってから
読むことにした。
誰か居るかと思ったらソファーで寝息を
立てているちぃー君が居た。
他のメンバーは見当たらない。
結局、不良メンバーズと暗くなるまで
ゲームをして遊んだ。
帰りはこれまた久しぶりにちぃー君が
送ってくれた。
またしても寝ぼけているのかよく電柱に
ぶつかるちぃー君には呆れてしまった。
猫のしっぽを踏んづけて怒りの猫パンチ
を食らうかと思いきや仲良くなってビックリした。
「丸蔵、またな」
何その名前と思った時にはその猫がしなやかに
走り去っていた。
全然、丸蔵に見えないんだけど!!
太ってるならまだしも細いぜ。
あの猫さん絶対美人だぜ?
ちょっと、この人本当にネジが外れてる。

