ここはいつか不良メンバーズに教えてあげたい
と思いながら、彩乃ちゃんとクルミちゃんと
中間明けに4人で買い物に行こうとなった。
それからはサユの家に今日もお邪魔した。
基本、サユの家で食べることが多い。
マミーがいつも大めに作ってくれる。
さすがに毎日は悪いと思うけど、来てくれと
電話が掛かる日もあるぐらいだ。
中間が終わるまではサユと勉強することも
あり、毎日お世話になった。
やっぱり気を使って、菓子折りを持っていくと
マミーにやだぁと言われながらバシっと叩かれた。
背中に手形が残ったに違いない。
たまにマコ君が来て一緒に勉強した。
マコ君はやれば出来る人だから、
教えても飲み込みが早いからすぐに
1人でスラスラやっちゃう人だ。
帰りに迎えに来るマコ君はもう
サユなしの人生はありえないと言う
ぐらいの勢いだと思う。
2人は本当に仲良しだ。
見苦しいとは全然思わない程度にだ。
「日和、ここが分かんない。」
サユの臨時家庭教師を傍らに、
長文の論文を目に通してた。
「そこはね・・Xをこうして」
やって教えると分かりやすいようだ。
サユとの長年の経験上でどうすれば
サユが覚えやすいのかとか分かる。
そんな日々が続いた。
しばらく、みんなが来ない日々が
続くと少し心配になった。
たまに昼ごろに来ても机に突っ伏して
起きなかったりとそこまで喋ることも
なくて、放課後は嵐のようにクルミちゃんが
やってきて図書室に4人で移動する。
そのため、あの教室には1週間ほど
行かなかったと思う。
その間に洋書を5冊読み終えたあたしは、
中間でもぶっちぎりの1位を収めた。

