Hurly-Burly 【完】


それにしても、日差しが気持ちいい。

お昼寝日和だ。

うっとりしながら目を瞑る。

ここは人があまり来ないから丁度いい。

気が付いたら随分気持ちよさそうに

寝ていたらしくサユに起こされるまで

気付かなかった。

「・・・すまん。」

サユはお昼休みギリギリまでそんな

あたしをほっておいてくれたらしい。

若干、授業に遅れたが中間に向けて

自習だったから良かった。

それにしても今日は珍しい。

誰も来ない日なんてそうなかった。

まぁ、流血事件起こしてから毎日

来てはいなかったけど。

ここ最近は遅刻や早退はあっても

ちゃんと来てたはず。

「いいけど、日和これってどうすれば

いいんだっけ?」

サユの解けない問題を代わりに解いたり、

机を付けて一緒に勉強をした。

サユはあまり馬鹿ではないと思う。

でも、特別頭がいいわけでもない。

勉強はそこそこってわけでテストには

きちんと対策を練ってあげて受けるって

感じだった。

あたしが作る特別対策ノートはいつも

サユを助けたらしい。

あたしは理数系も文系も出来るので、

論文を読んだりするところまで進んでる。

こう見えて、秀才なのだ。

主席で受かってることも事実である。

大学レベルの知能をすでに持ってる。

最近は遺伝子工学についての論文を

読んでも理解できるほどになった。

委員長ってだけの肩書でもないのだ。

その割にあたしを妄想ひよこと言うのは

あの不良メンバーズぐらいである。

全く持ってけしからんことだ。