こんなちんちくりんなあたしと仲良く
なりたいと思ってくれた。
「永瀬さんが好きな人は俺も好きになりたいんだ。
永瀬さんが大事にしてるものは俺も大事にしたい。
だから、日和ちゃん・・その」
「サユを大事にしてくれると誓って下さい。
サユはああ見えて寂しがり屋なんです。
恥ずかしがり屋でちょっとツンツンしてる
だけなんです。
すごくすごく可愛い子なんです!!」
気付いたら、マコ君の強い味方となっていた。
「日和ちゃん、意外とよく喋るね。」
マコ君は嬉しそうに笑ってくれた。
「ま、マコ・・・」
「マコでいいよ?」
今でも覚えてるあの日の友情の握手。
仲良くしようねって言ってくれたマコ君の
手は優しい温かさに溢れてた。
「マコ君、一緒にお見舞いに行きましょう!」
サユとマコ君が付き合うまではまたのストーリー
があるがそんなマコ君の背中をいつだって押した。
マコ君は純情な男だった。
サユの名前が呼べるようになっただけで
すごい喜びようだった。
お見舞いに行った時はダディがすごい
マコ君を睨んでたけど、あたしが庇ってあげた。
「日和ちゃんってすごいね。」
マコ君がサユに会った時は赤くなってて
こっちがハラハラした。
サユもまんざらでもなかった様子を見ると
マコ君アタックは近いうち強烈なスパイクを
打ってモノに出来ると悟った中学2年の4月。
学校では田中がよく喋ってくれた。
やっぱり、他の友達はあまり作ろうとは
思わなかったけど、マコ君と田中はよく
喋ってくれたと思う。
6月だっただろうか?
その頃、マコ君はサユと付き合い始めた。
手を握るのまでに半年は掛かった純情な一途
男横山誠人との出会いである。

