京様が頭を掻きながら呟いた。
「そうでもない。」
だから、何が?
「ひよこのお嬢さんよー、京に何を
言わせようとしてんだよー。」
伊織君に小突かれるが全く理解出来ない。
「その発想間違ってるぞ。
純情を愛する男も居るぞー。」
ユウヤ、お前はどうかな?
「そーですか。」
信じがたいがな。
ダディも訂正してた。
泣きながらマミーに許しを頂くために
原因を作ったあの悪魔をボコボコに・・・
あの時ほどスッキリしたことはない。
「おめーな、」
「慶詩に言われても説得力ゼロだよ。
とくにそこの3人は悍ましい嘘吐いても
顔に出てるから。」
トリオを睨む。
はぁー、世間というのは一括りですな。
「おめーにはぜってぇー一生円のねぇーこと
じゃねーの?」
ケッケッと笑う金髪ライオンを睨み返す。
「ナイスボディーですか?
ほー、そんなこと言ってるのも
今の内だっ!!
あたしの母さんは超が付くほどの美人で
ナイスボディーだとダディも父ちゃんも
言ってたさ。そして、あたしにもその遺伝子
があるはずだし・・・」
本当にモテて困ったと言ってたぐらいだ。
父ちゃんも母さんのダイナマイトボディー
にはメロメロだったらしい。
「星に願いをだ。
今にきっとビックリボディーが手に入りますよーに。」
そんなあたしを小突く慶詩にイラっとしながらも
また歩き出した。
止まらないで真っ直ぐ前を歩く。

