Hurly-Burly 【完】


心底呆れる2人を余所に今度貸してあげようかと

言うとすごい嫌な顔された。

「AVじゃあるまい。

そんなもん見てどーすれと?」

死ねば良いと。

お釈迦様を見て心の邪悪さを改めれば

まだ良いと思うが。

「キモい、キモい、キモい。」

キモいを連呼する内に落ち込んでいく

2人を見てこれは効果絶大だと思った。

「あははは、正義は勝つのだ。」

腰に手を当てて笑うあたしを見て、

その場に居る人からの痛い視線を

浴びることとなる。

「少しは女の子らしくなりなさいよ。

お兄さん、マジで心配だよ。」

それ言われると正直困る。

「何その拗ね方。」

口を尖らせるあたしを見て絶対零度の

眼差しが突き刺さる。

「あーい。」

簡単になれたらそりゃ苦労しないわ!!

「そんなんだからガキにしか好かれねーの。」

それまだ引きずるの?

「年下のダーリンが出来たら紹介に行って

さしあげましょうか?」

畜生めが、言い負けだけはしたくない。

あたしのプライドが傷つくもの。

「はぁー。」

何、、そのため息!!

2人揃ってやる気失くした!?

「まぁ、いいからひーちゃん楽しんで

来なさいよ。非行デビューなんて輝かしい

勲章じゃねーの。」

「ダディに訴えてやるわ!!」

あの悪魔に苛められたと文句を言おう。

帰ってすぐに・・・

「やめよーね?」

こ、怖いっ。

これは脅しと言う名の卑劣な行為よ!!