Hurly-Burly 【完】


大人しくしろよ的なそれに有無を言わさず

戻ることになった。

「まぁ、いいじゃないのー。

ひーちゃんが初めて不真面目になるなんて

赤ん坊が初めて立つ並みの喜びじゃーね。」

それ、あたしを馬鹿にしてんのか?

「そ、外ってこの夜に行くの?

あたし、基本夜の10時以降は外に出ない

主義なのだ。

因みに、就寝時間は11時きっかりなの。」

もう10時過ぎなんだけど!!

「お前、小学生かよっ。」

仕方ないじゃん。

「小学生の時はきっかり9時に寝てた。」

少しずつ繰り上がってはいるのだし。

「へぇー、この前寝れないってさーちゃんに

喚いてたって聞いたよ。」

そ、それは・・・・

「何故それを知ってる!?」

まさか、ダディ!!

ダディなのね。

あの人大げさだから。

「見に行ったからな。」

ふ、不法侵入だ。

「ひーちゃんね、興奮して寝れないって

小学生じゃないんだからさ。」

しょ、しょうがないじゃないか。

あの日は、大和さんからの電話が

あった日なのだから。

「でっ、何で寝れなかったのかなー?」

くっ、ムカつく。

「お、お釈迦様のDVD見たからさね。」

そ、そうだ。

あの黄金煌びやかな映像を見た後に

寝れやしねーのだ。

「女子高生が見るもんじゃねーっしょ。」

悪魔2号め、お釈迦様はいいのだ!!

すごい幻のような感じが感動なんだぞ。

黄金の輝きをあたしも実際に見てみたいものだ。