Hurly-Burly 【完】



***



ふぇー、お風呂上がりのフルーツ牛乳は

やっぱり最高だわ。

ホテル前にあるコンビニでいろいろ買って

きて良かったわ。

今日はサユとテレビを見ながらお菓子を

食べるのだっ!!

超、幸せだよー。

邪魔者は居ないし、サユは今お風呂入ってる。

長風呂だなー。

ベットの上で寝転がりながらテレビのチャンネル

を変えていく。

ゴロゴロしてたせいか、気配に気づかなかった。

バシバシ窓を叩く音にゲッとした。

もしかしたら、幽霊さん現象!?

そ、それはヤバいぞ。

霊媒師を呼ばなきゃならない。

この土地の神様かもしれない。

カーテンを閉めて窓の鍵もばっちり

閉めたベランダの窓からの猛攻に

布団に丸まって怯えた。

あ、あたし幽霊とは得意じゃないのね。

サユー、早くお風呂から出てきて!!

「おーい、ドチビ。」

ッチ。

お前に怯えてたとか最悪だわ。

カーテンを開けると手をヒラヒラ

振る馨君と可愛い顔で待ってされた

子犬状態のナル君・・その他(略)

「何しに来たのかしら?

女子の部屋に入るの禁止。」

大体、今ね、サユがお風呂中なんだぞ。

さっさと帰ってもらわねば。

「日和ちゃん、お風呂上り?」

馨君がにっこり笑う。

「あ、うん。」

窓から入ってくる風が肌をひんやりと

触れてくる。