それにしてもジョセフィーヌは今頃ダディと
お散歩でもしてるのかな。
ご飯一緒に食べてたりして。
父ちゃんにしか懐かないと思ったのに、
意外とダディにも懐いてるあたしのダーリン。
「ダーリンを認められるのは君しか
いないよ、きっと。」
ナル君の可愛さにダーリンメロメロに
なったらどうしよう。
「ジェラシーで心臓が焼きつく。」
ダーリンとナル君の取り合いに
なってしまうに違いないのだ。
「妬けるじゃなくて?」
ナル君がきょとんとあたしを見る。
「焼けるだよ!
焼き餅焼くんだよ?
ジェラシーはジューシーなのかしら?」
何か、間違ってるよって目で見られた。
ちぃー君、馨君、京様その冷たい瞳
仕舞おうか。
「だけど、ヒヨリン。
寂しい時は言って。
俺、頑張るから。
ヒヨリン寂しくならないように、
こうやって一緒に居るからいつでも
言ってくれていいからっ!!」
ナル君が一生懸命喋る。
さっきまで顔を真っ赤にしてた
ナル君が急に頼もしく見えた。
「あ、ありがとう。
そんなこと初めて言われたから・・
どうすればいいんだ?
えっと、その喜びをどう表現
したらいいだろうか?」
何だ、それもうアンパンマンよりも
月光仮面よりも頼もしいヒーローの
セリフだよ。
ドラえもんの未来の道具には勝てんが、
ものすごい感動ものだと思う。
そのストレートな気持ちが真っ直ぐ
あたしの心に飛ばされてくる。

