サユと2人で銅像と一緒に写真撮影。
「ぐはっ、これは絶対にダディに
見せねばなのね。」
サユがクスクス笑ってる。
何か、良かった。
サユが嫌がったらどうしようと思った。
みんなと仲良く出来なかったらと思うと、
ちょっと不安でもあったからな。
本心的にはどう思ってるのか聞いて
見たかったけど、聞く必要もなさそうだ。
「立花、電車乗るぞ。」
さすが、佐藤君先導が上手いこと。
あたしも見習う必要がありそうね。
「うん、これー、全員集合。
出血取りまーすアユレディー番号っ。」
今流行のももが付くアイドルふうよ。
ももっちが大ファンらしいのよ。
「1」
「2」
「3」
「っつうか、出血じゃねぇよなー。
イオ君どう思うよ。
血出してどうよ。」
「そうなのねーケイ君。
普通、出欠だしね。
ある意味出血取っちゃヤバいね。
ひよこのお嬢さん。」
最初の大人な対応をした
ちぃー君と馨君の京様を見習えってんだ。
そこの馬鹿コンビ。
お前らがデレデレとお姉さま方と
喋くってたんだろうが。
「コラコラ、ナルそれ持ってきちゃ駄目だろ。」
ダイナマイトと可愛い天使が追いかけっこ始め
てしまう事態に咳払いをする。
「さっさと集まれ。
さもなければ、置いて行く。
むしろ、勝手に行かしてもらうからなっ。
大人しくしやがれ。」
荷が重すぎだ。
あの悪魔め、これを見越してか。
全く、苦労に耐える日々よ。
ようやく、集まって電車に乗った。

