聞いて嫌だなって思われたらどうするんだ。
嫌われちゃうだろう?
「千治は知ってるみたいだね。」
馨が千治を横目で言う。
「どうだかね。」
ちぃー、寝ぼけてるのか?
「っつうか、もう良くねッ。
飯まだなのか?
ほら、京これやろうぜ。」
ユウヤはKYのようで一番場を弁えてる。
空気が悪くなるところを笑って誤魔化す。
アイツは気が利くんだ。
痒いところに手が伸びるみたいな。
「俺、あの砂糖気に入らない。」
でも、やっぱり気に入らない。
ヒヨリンに馴れ馴れしいのとか、
見てるとムカッとする。
「いや、ナル。砂糖じゃなく佐藤ね。」
伊織が煙草を灰皿に押し付ける。
そんなのどっちでもいい。
「おう、飯出来たぞ。」
慶詩が茶碗にご飯を入れながら呼びかける。
「俺、一番先に選ぶんだからなっ」
ゲームのコントローラーを放り投げて
食卓テーブルに駆けだした。
「おうおう、育ち盛りじゃねぇーの。
大きくなれよ。」
みんなの中でズバ抜けて背が低い俺。
顔もあまり気に入らねぇのに、背まで
低いとは・・・悔しいもんだ。
ヒヨリンにも最初は女だと思われた。
あの時はちょっとイラっとした。
毎日、3食必ず牛乳飲んでるんだからな。
必ず、馨より背の高い男になるんだッ!!
そして、ヒヨリンの役に立てるように
なるんだ。
ヒヨリン、いつも無茶ばっかりするんだ。
見放すわけない。
ヒヨリンに何かあったら多分俺正気で
居れる自信がない。

