Hurly-Burly 【完】


***


ヒヨリンとサユリンはすごく仲良しだ。

いつもお昼休み一緒にご飯を食べに行く

ところを見ると俺も嬉しくなる。

ヒヨリンが嬉しいと俺も嬉しくなる。

これは何だろうな?

「カオルー、そこにある玉ねぎくれ。」

意外だと思うが、慶詩はこういうのが

得意だったりする。

伊織と一緒に今日の夕飯ハンバーグを作る。

ちー、はボケっとしながらテレビを見てる。

京とユウヤはどっか出かけた。

夕飯には戻るとか言ってたな。

あの2人は器用なところがあるんだ。

「ああ、これ?」

これが日常の感じ。

他にもここに住んでるヤツは居るけど、

大体みんな仲良くやってる。

学校近いところに住み込みってのも

悪くないと思う。

母ちゃんはたまに電話かけてくるけど、

みんながいいヤツだって知ってる。

「ただいまー!!」

あ、ユウヤと京が帰ってきた。

「今日の飯なんだよ。」

騒がしいけど、すごい情深いヤツだ。

「・・・うるさい」

京が耳を塞いでる。

「なぁ、京!!」

京はクールに見えるけど実は照れ屋だ。

「ん?」

それでいて面倒見がいいんだ。

「これやろうぜ。」

「・・いいけど、ナル弱い。」

ゲーム機を掲げながら言う

俺に京がテレビの前に座った。

「なっ、俺もやるぞ!」

ユウヤが来てどれにするか迷う。

普段はすごい周りからいろいろ

言われてっからこいつ等だけが

一番の信用できる奴らでこいつ等さえ

居れば何も怖いもんないって言えた。